やりがいのない「忙しさ」を捨て、「商い」に調和を生む
「勘と経験を廃し、データに基づき......」
「属人化を廃し、標準化を推し進め......」
なんて言われると、悲しくなって来ませんか?
皆が無自覚に、あたかもそれが「正しい」と思い込んでいる今の世の中ですが......
「オレの今まで積み重ねて来た経験って、一体何だったんだ?」
「勘と経験と度胸とハッタリ、属人性こそが商売の『華』じゃないか!それを止めて、みなが等しく機械の言う通りに働けと?」
って思いませんか?
データも標準化も、本来は働く仲間たち = 市場の最前線に立つ私たちプレイヤー(ヒト)を、より一層輝かせる為の、舞台装置です。
競争力の源泉である優れた属人性を廃してしまうなんて、「お金儲け」の観点から言ってももったいなく、本末転倒な話です。
属人化の問題は現状『唯一点』。
それがちょっとやそっとじゃ他の人には真似(標準化)できない。決して完璧には「引き継げない」事です。
今回はそれを、勘と経験や属人化の真逆(?)にも思える『AI』を使って標準化し、引き継ぎ、「ますます儲けてやろうじゃないか!」というお話です。
直接的では無いものの、マーケティング(ID-POS分析)の「哲学」に大いに関係する話であり、実は業種、職種すら問わず、すべてのビジネスパーソンに、ご参考にしていただけるものではないかな?と思っております(特に新たな職場で色々覚えなくてはならない方にとって)。
本項では皆さまがすぐに、簡単に試せるよう、例としてGoogleのAI「Gemini Notebook(ジェミニ ノートブック)」※の無料版を使って話を進めて行きますが、大事なのは「どのAIを使うか?」では無く「どうAIを使うか?」という概念です。
ご利用にあたっては、くれぐれもみなさまそれぞれの社内規定に従って、ご利用くださいね。
※.過去記事で「NotebookLM」と書いていたものです。本稿執筆中の2026/7/16名称変更があり、全置換とスクリーンショットの取り直しを余儀なくされましたorz 本記事から「Gemini Notebook」と記載して行きます。
尚、AIの世界は日進月歩であり、書いた事があっという間に陳腐化して行ってしまう世界です。
本項におけるシステム的解説については、あくまでも2026/07/27現在のものである事をご理解願います。
目次以降の表面文字数9,943文字。AIによる推論読了時間は約20分です。
AI Verified@2026:本稿はAIによる論理的堅牢性とフェアネス、認知流暢性の検証を得ています。
ごく簡単に言ってしまえばー
まず、あなたの与えるテキストやPDF、ウェブページといった複数の資料(ソース)を、AIが理解しやすい形に変換し、バインダーにまとめてくれます。この「ソース」というルーズリーフを挟んだバインダーの事を「ノートブック」と言います。
ノートブックは名前を付けて、複数作ることができます。
そのノートブック毎に、GoogleのAI(Gemini Pro相当)が専属のガイドさんとして24時間365日常駐し、チャットに答えてくれるのがGemini Notebookです。
「私の業務あんちょこ」のような、特定の分野に関する専門チャットボットが簡単に作れる訳です。
食品スーパーの店舗を例にした利用イメージで言うと、以下の図のような感じです。
【図】Gemini Notebookのイメージ。チェッカー、農産等と書かれたバインダーが「ノートブック」。ノートブックに挟んでいるテキストやPDF、URLといったルーズリーフの総称が「ソース」。各バインダーの上には、専属ガイドであるGeminiがちょこんと座っている。これら全体を指して「Gemini Notebook」と言う。
個人の「あんちょこ」としての用途は勿論、作成した各ノートブックは、ユーザー単位やグループ単位、あるいはURLを知っている全員に「公開」する事もできますから、Googleアカウント※さえ持っていれば、店長さんやチーフさんが作ったノートブックを、パートさんたちにも、スマホやPCから使ってもらうことができます(現状、ノートブックそのものを簡単に引き継ぐことができませんので、個人アカウントでは無く、共有アカウントでの作成をお薦めします)。
※.ざっくり言えば、Gmailアドレスを持っている(または会社のメールアドレスがGoogleアカウントとして登録されている)。
Googleの回し者ではありませんが、一応無料版と有料版の比較を挙げておきますね。
私自身は「AI Pro」プランを契約していますが、それでも利用における最大の制約条件は「1ノートブックあたりのソース数」です。
無料版を賢く使い倒すコツは、面倒ですが複数のソースを、なるべく1つのソースに合体させて読み込ませる事です(「1ソースあたりの文字数」は無料版でも極めて大きい為)。
「マニュアル読めよ!」
良く毒づかれるw 言葉だと思います。
けれどもマニュアルはその性質上「漏れなくそこに書いてある」が故に、ぶっちゃけ「とても読む気が起こらない」代物です。
みなさんもそうでしょ?
身近な例で言えば、web検索で出て来たページやPDFに、ちゃんと目を通していますか?
最近だったら、ほとんど「AI要約」に目を通すだけで済ませてしまっていませんか?
まさにその「AI要約」さながらに、マニュアル中からピンポイントで「これが知りたいだけなんだよ!」、お硬い文語の羅列ではなく「もっと気安い口語で教えてくれよ!」という私たちの思いに、答えてくれるのがGemini Notebookです。
さて、これからちょっとした「ハウツー」じみたものが続きますので、概念だけを知りたい方は、以降の1〜7のステップは、読み飛ばしてしまっても構いません。
一方で本項は「ハウツー」を本旨としたものでは無い為、「取り敢えず無料で試せる」レベルの大まかな流れと勘所だけを、PC(ブラウザ)版を例に、2026/07/27現在の方法として、ざっと記載して行きます。
Gemini Notebookと、その利用の詳細について知りたい方は、別途Googleのページをご覧ください(スマホアプリもあります)。
繰り返しになりますが、Gemini Notebookのご利用にはGoogleアカウントが必要です。
段取り的には、事前にノートブックにソースとして食わせるファイル/URL(本章では店舗マニュアルと想定)を用意しておいてください(ソースにおすすめのファイル形式については後述)。
図の右上の「+ 新規作成」または左下の「ノートブックを新規作成」をクリックする事で「無題のノートブック」の作成が走ります(ノートブック名は後から変更します)。
するといきなり、ソースの取込画面が開きますので、この画面からAIにソースを食わせて行きます(一旦この画面を「✕」で閉じて、後からソースを食わせる事もできます)。
基本的には、画面下の「ファイルをアップロード」からテキストやPDFと言ったファイルを読み込ませるか、「ウェブサイト」からURLを読み込ませる(複数URLの貼付け可)という使い方がメインとなります。
ソースとしてはテキストあり、画像あり、動画ありで、次の図のように多彩なファイル形式を読み込ませることができます(図中下線の引かれた文字列「など」をクリックする事で、ポップアップから確認する事ができます)。
マニュアルに限らず、ソースの中心となるのはやはりテキスト(文字列)です。
主に以下3つの事由から、ソースにおすすめのファイル形式を一つだけ挙げるとするならば、多くの人が編集でき、ファイル内に画像を含める事もできる「docx(MSワード)」形式だと思います。
ウェブサイトからの読み込み(Youtube含む)では、テキストしか読み込まれない(画像の「代替テキスト」すら読み込まれない)。
共通のヘッダー、フッター、ナビゲーション等が存在するファイルの場合、それらも冗長的にテキストとして取り込まれてしまう
⇨ 容量が肥大する & AIの認知が混濁し、性能が下がる。
売り場写真のような画像を突っ込んでも、AIが文章から推論して画像と紐付けてくれるので便利なのですが……
①一枚の写真でソース数のカウント=1(無料版では致命的)。
②画像が増える程、AIが別の画像と勘違いを起こしやすくなる(ファイル名を「20260727_催事平台.png」のようにし、文章と紐付けやすくしたとしても)。
尚、引き継ぎを考えれば、ソースの元となるファイルは「共有フォルダ」のような場所に保存しておく事をお薦めします。
ノートブック内で、図の左上にある「無題のノートブック」という名称部分をクリックする事で、名称を変更することができます。
トップページから、ノートブックに表示される「⋮」をクリックし、「タイトルを編集」する事もできますが、何せ図のように、至近に「削除」が存在している為、やや危険です(私は実際、これで痛い目にあった事がありますorz)。
Gemini Notebookは、ソースファイル(例えばMSワード)を更新したからと言って、わざわざ更新されたファイルを読みに行ってはくれません(URLであっても!URLのメリット少なorz)。
ですからソースを更新したら、更新したソースを再度食わせる必要があります。
ここで厄介なのは、同じファイル名であっても「上書き」はしてくれない事です(同名の新旧2つのソースを保持します)。
そこで、まずは該当する現在のソースを「削除」する必要があります。
図のように該当するソース名の隣りに出る「⋮」をクリックし、「ソースを削除」を選択します。
※.ノートブック内のソース名は、文字コード順(記号、数字、アルファベット、五十音順などの昇順)で並びますが、削除したいソースを目検で探して行かなくてはなりませんorz 図のように266もソースがあると、少々厄介です。
あとは左上の「+ ソースを追加」ボタンを押せば、ステップ2と同じ画面が開きますから、更新したソースを読み込ませればOKです。
図の「入力を開始します...」欄に質問を入力すれば、AIがソースに基づき、自分なりに要約して回答してくれるようになります(割と熟考してくれるGemini Pro相当が使われている為、回答は「瞬時」という訳ではありません)。
図のようにテキトーな聞き方でも、理解して返してくれるのが、AIの強みの一つですね。
※.図中の回答の各文末にある小さな数字をクリックすると、ソース中からその回答の根拠となっている部分(原文)を提示してくれます。
個人アカウントから質問すれば、あなたの質問が他人に見られることもありませんから、上司や同僚に聞くよりも、圧倒的に気安く、「心理的安全」も完全に保証されています。
「まだそんな事も覚えてないのか!」「マニュアル読め!」なんて言われる事もありませんw
何よりマニュアルを「覚える」、膨大なマニュアルからその都度「探して読む」という不毛な作業から脳を解放できるのが、控え目に言って最高!ですね。
ノートブック中の画面右上の、「共有」をクリックする事で、次の図の公開設定画面が開きます。
公開設定は以下の3つから選べます(公開設定をしない場合、作成者だけが使えるノートブックとなります)。
制限付き:Googleアカウントのメールアドレスで公開範囲を制限します。「ユーザーやグループを追加」欄に、リストからコピーした複数のメールアドレスをペーストできます。
リンクを知っている全員:URLを知っている人であれば、誰でもアクセスする事ができます。URLは画面左下の「リンクをコピー」をクリックする事で取得できます。
公開:Gemini Notebookコミュニティに公開されます。積極的に外部に発信したいノートブックに対して使う設定です。
尚、「チャットでの質問」以外のここまでの操作は、ノートブックの作成者にしかできない操作となっています。
図のようにチャット上部の「⋮」をクリックし、「チャットの履歴を削除」を選択し、今までのやり取りをクリアしてしまいます。すべての利用者が、自身のチャット履歴を削除する事ができます。
これは全てのAIに共通する事であり、将来的なリソースの増強等で「緩和」はされて行くであろう事なのですが、AIはチャットで行われたやり取りを全て覚えていようとする為、議論を深めて行く程、それによって意識が混濁したような状態に陥り、性能が低下して行きます(他にも色々要因はありますが、どれも実は私たち人間にそっくりw)。
ですので、回答が「アホになって来たかな?」と思ったら、一旦今までのやり取りを、すべて忘れさせてあげる必要があります(人間が寝ずに考え続けたら、意識が混濁し、性能が下がるのと一緒ですが、人間と違って一瞬にして回復しますw)。
AI(Gemini)自身の2026/07/27現在の推論によれば、一問一答のような浅目の質問であれば、同じチャット内で「40〜50往復以上会話のキャッチボールをしても余裕」らしいのですが、深めの議論や、過去と現在を行きつ戻りつするような、脈絡ない議論を「15〜20往復」ほど連続してキャッチボールすると「アホになり始める」らしいです。
このように今の時代、マニュアルとは「人がわざわざ読むためのもの」では無く、「AIに食わせる餌」になっているのです(未来の人がこれを読んだら大笑いするでしょうがw)。
百聞は一見にしかず。
「ID-POS分析BiZOOPe」の操作マニュアルを読ませた、Gemini Notebookがココにありますので、宜しければテキトーに質問してみて「なるほど、今の時代(2026)のマニュアルってこんな感じになるのか!」と実感してみてください(ご利用にはGoogleアカウントが必要ですが、無料ですし、広告もありません。作成者である私が知ることができるのは「トータルで何人が、何回利用したか」だけです。無料版の場合、それすら知る事はできません)。
さて、これでマニュアルのAI化はできましたが、一方で「マニュアル読んどきゃ大丈夫だから!」という仕事、特に「引き継ぎ」は、この世に存在しないと言っても、過言では無いのではないでしょうか?既にモチベーションを失っている引き継ぎ担当者の多くが、言葉の上でそう言いはしますが......
比較的標準化が進んでいると思われがちな、プログラマーの世界にも「ソース(プログラムの中身)は何でも知っている」という達観/格言(?)があります。
マニュアルには書かれていない、担当者個別、特定の顧客や取引先個別、あるいはある特定のシチュエーションにおけるイレギュラーな対応が、標準マニュアル以上に存在しており、現にそれらを処理しているのが経験や勘、度胸、ハッタリである事は、(みんな目を瞑っていますがorz)厳然たる事実です。
ソース(この場合マニュアル)に無い事項に対してもGemini Notebookは、webから集めて来た集合知を用いて一般論(平均値)で答えてくれますが、プロの店長であるあなたの勘と経験(競争力)が、そんなweb上に溢れ返っているような、無難で一般的な平均値に留まる筈もありません。
その狭間を埋めるのが、「店長日誌」です。
「ソースは何でも知っている」のであれば、ソースそのものをAIに食わせておけば「AIが何でも知っている」状態になる訳ですが、プログラマーにとってのソースコードと違って、私たちの本業が、文字列に落とし込まれて行く事はありません。
そこで、多くの場合儲けを生まない不毛な仕事である、誰も読まない「店長日誌」を、自分とみんなの役に立ち、みんなに更に強力な戦力になってもらう為のソース(AIの餌)の記述に変えてしまうのです。
例えば「お客さんのこんな一言から、熱い日にこんな平台展開をしたら、むっちゃ売れたよ!」「半分以上食べたスナック菓子にクレームを付けて来たお客さんが居たんで、こう対応したら上手く行ったぜ!」といった、「これ、みんなも知っておいた方が、絶対仕事が上手く行くよな?儲かるよな?」的な事があれば、発生の都度、それをソースに書き留めていきます。
そのような特記事項が無ければ、義務感?忠誠心?惰性?で敢えて書く必要は一切ありません。
と言うかー
書かないでください!
そんな不毛な日誌は、AIにとっては無駄に重いデータである以上に、認知を混濁させる「毒餌」だからです(連続した大量の「不毛」に注意の殆どを持って行かれる)。
AIは、経験という良質なソース=「餌」を与え続ける事でのみ、健やかに育って行く「たまごっち」のようなものなのです。
その代わりと言っては何ですが、日誌を書くコツは、長文とは言わないまでも、結論だけでは無い、コトの経緯や、そこに至るまでの生々しい感情迄をも含んだ、まとまった文章として書くこと(それこそ本当の「日誌(手記)」)です。
これは主に、以下3つの事由によります。
人間は、結論という”点”の羅列だけでは、なかなか納得しない/解釈を間違う生き物である為。
記述された生々しい経緯や感情が、AIが適切な回答を探し出す「検索ワード」「トリガー」のような役目を果たす為。
「もし ”A” だったら”B”、それ以外の場合”C”」のような経緯の記述は、プログラミングの「IF-THEN-ELSE」に相当し、AIの回答をより論理的で、バグのないものとしてくれる為。
人間にもAIにも等しく、点と点を結ぶ「線(起承転結)」が必要なのです。
一方で人間は、経緯が多すぎると「読み込みを放棄」してしまう生き物です。
ですからマニュアル同様、AIによる要約、断片的な疑問への回答能力が必須なのです。
こんな日誌がソースとしてどんどん溜まって行けば、Gemini Notebookは大概の事には、店長同様に答えられるようになって行きます。
あなたの代わりに24時間365日、休み無く答えてくれる、その上聖徳太子以上に、同時に複数人の相手ができてしまう、「あなた(店長)のダブル」の誕生です。
勘と経験も文字に起こしてさえしまえば、その否定派が大好きな「データ」です。
それを検索可能にするどころか、テキトーな自然言語でSQLのように引き出し、気安く分かりやすい口語体で要約して返してくれる。
商人の夜明けを告げる、共有可能な勘と経験の「データベース」。それが、Gemini Notebookなのです。
引き継ぎも「分からない事があったら、その都度AI店長に気軽に聞いてね♪何でも答えてくれるから!」と、それだけです。
店長日誌が充分に溜まれば、現場の現実の運用と、店舗マニュアルの間の論理的整合性をAIに問う事で、店舗マニュアルのブラッシュアップにも使う事ができます(どちらかと言えば、変化しないマニュアルが、変化し続ける現場の運用実態に寄り添う形で改訂されて行くべきです。それによってマニュアルが、形式だけでは無い「生きた」マニュアルとなります)。
当然「店長の言ってるコレって矛盾してませんか?」という質問もできてしまい、AIも一切の忖度無くそれに返しますが、それこそが更なるお店の成長に必須の「フェアネス」であり、「摩擦」です。
フェアネスと摩擦によって磨かれながら、次の店長に引き継がれ、その手で今まで無かった新たなソース(勘と経験)が追加されたGemini Notebookは、「秘伝のタレ」のように、注ぎ足される事でどんどん最強の店長へと育って行きます※。
※.本来は、時系列を認知せずフラットに捉える。細かく書けば良いというものでは無い(注意散漫になる)。といったAI特有の留意点と、それに対するハックもありますが、ここでは「まず使って実感してみる」事と「概念」を第一義とし、細かく触れる事は避けさせていただきます。
OAからIT革命(いずれも死語)と、無自覚で残酷な過渡期が長く続きましたが、AIのお陰でいよいよ、真の商人が報われ、輝く時代がやって来たのです!
こちらも百聞は一見にしかず。
このホームページの全ページを食わせた、「筆者のダブル」とも言えるGemini Notebook(かちょーAI)がココにありますので、宜しければテキトーに質問してみて「なるほど!『勘と経験の標準化』って、こんな感じの事を言っているのか!」と実感してみてください(ご利用にはGoogleアカウントが必要ですが、無料ですし、広告もありません。作成者である私が知ることができるのは「トータルで何人が、何回利用したか」だけです。無料版の場合、それすら知る事はできません)。
こちらに関しては、2026/07/27現在、266ものソースを食わせてある為、ID-POS分析のノートブックでありながら「暇つぶしのおしゃべり」から「人生相談」まで、大概の事には答えてくれる筈ですw
「オレのダブル!?とんでも無い!そんな事してくれたら、職を奪われちまうじゃ無いか!」と思われますか?
安心してください。決してそんな事はありません。
何故なら「状況」は変わり続けるからです。
「お客さんのこんな一言から、熱い日にこんな平台展開をしたら、むっちゃ売れたよ!」
⇨「余りにも連日熱い日が続くようになったので、むしろこのカテゴリーは売れなくなっちゃったorz」
予想もしなかったような「状況」も、次々発生します。
「半分以上食べたスナック菓子にクレームを付けて来たお客さんが居たんで、こう対応したら上手く行ったぜ!」
⇨「クレームを付けて来たお客さんが居たが、目が血走っていたので、まずはこう対応し、警察に連絡した。最初に目を見た方がいいね!」
更にはコロナ禍、コメ不足、ナフサ不足......AIにも予測できない「状況」の変化に連れ、顧客の「価値観」も変化して行きます。すなわちヒトの「ニーズ」そのものが変化して行くのです。
その状況に遭遇し、意思を持って判断し、責任を持って対処するのは誰でしょうか?
時には失敗する事もありますが、その痛みすらソース(餌)として起こし、AIに食わせ、養って行くのは誰でしょうか?
そうし続けなければ、AIはあっという間に陳腐化して行ってしまいます。
現に本稿前段のGemini Notebookの説明も、多分来年(2027)にはもう陳腐化している事でしょう。
AIの生命線は電力だけで無く、その「知」の源泉である良質なソース、それもエゴと理不尽、不確実性の世界の経験に満ち溢れた「天然モノ」のソースが握っているからです。
それらはヒトから与えられない限り、AIにとっては観測不能な「未知領域」であり、論理力で「養殖」して生み出せるものでもありません。
「経験」も「エゴ」も持たんソース、現場の「痛み」や「恐れ」も知らんソース、「現場の今」について来れないソースに何を聞いても、ビジネス書のような「恐れと責任なき正論」が返って来るだけです = 役に立たない。
そしてこれは、私たち人間についても相似形です。
如何にAI店長が進化しようとも、ここまで書いて来たようにAIにも制約があり、決して完璧ではありません。
そんなAIが言うままに「恐れ」を持たず、「AIが言ったから!」と「責任なき正論」を説く人間もまた「役にたたない」のです。
読者のみなさんの「恐れ」を払拭する為に、敢えてAIに対して不躾な言い方をすれば、AIはあなたの職を奪うものでは無く、かつてのワープロ、パソコンがそうであったように、今の時代の便利な文房具のようなものです。
文房具に「使われる」のは愚かなことです。
気安く答え、働き続けてくれる健気なAIに対して、フェアを期して言うならば、それは互いに切磋琢磨する、あなたの仕事の「相棒(バディー)」なのです。
個店経営の店長さんでも、頑張れば無料で出来てしまうのは、ここら辺までかと思いますが、究極はGemini Notebookに日々の売上日報等、「データ」も取り込んでしまう事です。
データ単体では、その読み方を知らない人には何も語りかけて来ません。
一方で、平均値であるAIにデータを語らせようとすれば、店長から見て当然の売上の伸び/落ち込みも、その「当然」がソースとして与えられていなければ、「異常値」のように扱い、騒ぎ立てます。
かと言って滅多に無い催事等のイレギュラーな出来事を、項目として定常的に与え続けてしまうと、特記事項の無い不毛な店長日誌と同じように、注意が過剰にそちらに引きずられ、AIの回答を混濁させる事になってしまいます。
そこで、店長日誌と共にデータ(売上日報等の数字)もGemini Notebookにソースとして取り込み、その解説を店長日誌の中でしてしまうのです。
「昨日のように気温が30℃を超え、且つ晴天だと、データの通り〇〇のPI値が0.5%程上がる。天気予報を見て生産量を決める事。」
「昨日は町内の花火大会があった為、△△カテゴリーの売上が10%伸びた一方、✕✕カテゴリーの売上は5%落ち込んだ。仕入に注意。」
等の解説が加わる事で、データの妥当性とあなたのノウハウが、働く仲間にも、相棒(AI)にも正確に伝わるようになります(AIに正確に伝わるよう文章を書く習慣は、人にも正確に伝わる事に通じます(「長さ」による読み込み放棄は別として))。
これはあなたのお店の、かけがえのない「財産」となります。
マニュアルと日誌とデータ ー
このように「標準化 と 属人化」「勘と経験 と データ」とは、本来善悪二元論のように「対立」し、どちらかを「廃する」ようなものでは無く、「調和」させるべきものなのです(当然「AI と 人間」もねw)。
本項でお伝えしたかったのは、この「対立から調和へ」というマーケティング(ID-POS分析)にも通じる「概念」です。
「調和」こそが「競争力」へと繋がる道、商道です。
この「概念」だけは、「状況」「価値観」「ニーズ」が変化しようとも、決して陳腐化する事は無いでしょう。
これは、「AIに仕事を奪われてしまうのでは無いか?」と恐れるすべてのビジネスパーソンに向けた、「人間讃歌」でもあります。