” ニーズが見える ” ID-POS分析
「勘と経験に頼る事無く。。。」
システム屋さんやコンサル屋さんの常套句です。
スーパーHのN部長は
「KKD = 勘と経験と度胸」
とよく言っていました。
この話をすると、スーパーAのH次長はこれに加えて
「KKDH = 勘と経験と度胸とハッタリ」
なんだと言いました。
スーパーCのS次長は
「全国探す」「無ければ作る」
「ドン!と積んで、ガン!と売る」
と言っていました。
「天井までうず高く積んで」
ともよく言われてましたw
みんな浅からず、データ分析に携わって来た方々です。
自分とお客にとって、よいと信じる商品を見つけ出し、ドキドキしながらも自分を信じて大量に買い付け/作らせ、(時に店長に頭を下げつつw)ドンと積んで、ガンと売ってのける!
なんて痛快で素敵な商売だろう!その売場はどんなにか活気に溢れ、楽しいだろう?
私はこんな商人の活き活きとした闊達、武勇伝が大好きです!
システム屋のお仕事は大きく、こんな
「勘と経験(と度胸とハッタリ)」
が活き活きと現場で輝く ー
1)作業上の余力を生み出す事、省力化【業務系】
2)思考上の余力を生み出す事、省脳化?w【分析系】
(腹を括る材料を提供する事 + 勘と経験では分からない/勘と経験を発揮する迄も無い決定をサポートする事)
だと思っています。
日本全国スーパーやドラッグストアを利用しない人は居ませんから、私たち小売業向けのシステム屋のお仕事は、全国民、ひいては消費者である自分たち自身の生活の豊かさにも跳ね返って来るものだと考えています。
私たちC3-Labのお仕事は2)の分析系に該当します。
私たちには商品知識も、勘と経験もありません。
特に度胸とハッタリは丸っきりありませんw
が、幸いコンピューターと数字という全くの畑違いの分野に関する技術ならあります。(「数字遊びばっかすな!」と小売業さんに怒られますw)
同じ働く仲間が、お互いの仕事の為に良かれと
持っているものを出し合い、持っていないものを補い合う
そうやってできあがって行ったシステムは美しいと思います。
(昔からExcelやAccessにシステム屋以上に詳しい商人は居ましたが、最近、考え方までシステム屋以上にシステム屋っぽい小売の人が増えた気がしますが。。。)
作る人、売る人、使う人、働く仲間が互いに互いの力を少しづつでも分かち合えれば、日本の生産性も、もうちっとは上がるのかな?
ID-POSは、そんな商人の意思決定を楽にする決定打となる筈です!
当然BiZOOPeはその為に作ったんです!
が、今の所どうも商人との親和性が悪いと言おうか、アレルギー反応を示されてるみたいですw
例えばウチのBiZOOPeのTapirは、カット商品を顧客の観点から示唆してくれます。
当初、まずはマーケティング用に作ったTapir_MKは
「より幅広い顧客に響く利用メリットの組み合わせは?顧客にとっての利用メリットが重複していないか?」
というあくまでも自然科学的(?)な観点から商品に採用の順番を振ったので、
「売上二番手三番手の年契商品を、カット対象と言って来やがる!」
とバイヤーから不評を託ちました。
(当初私も「バイヤーってば全然ッ顧客志向じゃ無いッ!科学的じゃ無いッ!サジェストされたって、実際にカットしなけりゃいいだけの話じゃん!」と不平でしたw)
そこでバイヤーと協議して、バイヤーの納得感、安心感を重視した採用順を振るTapir_MDをMD用に開発しました。
バイヤー意思で「絶対採用」の設定を行うまでは「カット」という表示も出さないようにしました。
両Tapirは、顧客目線から見たゾーニンググループも作成します(例えばカレールーの顧客の利用メリット(選択購買範囲)が主に甘口、中辛、辛口と言った”味”にある場合、味別のグループに分かれる)。
が、これも発注単位や荷姿と言った現場での作業性に配慮するものではありません(売上は上がるんですが。。。)。
こちらはカット商品の判定等諸々の為にも無視する訳には行かない(何の為のシステムか分からなくなる)為、
「これが顧客の実態!」
という事で
「意思決定の参考にしてよ!実際にそう並べなけりゃいいだけの話じゃん!」
で勘弁してもらいましたw
って事で、ある意味今までの常識を組み替えようとしてるんで、ID-POSの認知にはまだまだ時間がかかると思っています。
が、これこそチャンス到来!ってヤツです。
みんながアレルギー反応を示している(どころか見向きもしないw)内に、KKDHでいち早く抜け駆けしてみませんか!?
だって、いづれみんな当然の ”常識” として受け容れるようになるんですからッ!
と、最後にハッタリかましてみましたw