売り場利用者の ”ニーズが見える” ID-POS分析
ここでは BiZOOPe の Tapir_MK を使ったID-POSによる新商品採用業務について記します。
分析条件についてはID-POS分析の勘所 に準じます(最大パターン棚割採用店舗群での分析が基本となります)。
何故そうなるかの理由、用語、ロジック等については別途 【ロジック】実際には大量の計算が必要なのでBiZOOPeが計算します をご覧下さい。
Tapir_MKの分析結果にはseg_nサマリー表というものが含まれますので、これと明細表の内容を比較しながら新商品についての検討を行って行きます。
seg_nサマリー表では、買い回り範囲であるseg_nに、何SKUが含まれているかのSKU数を知る事ができます。
商品カットの技術と実務 にも書いたように、多くの場合seg_n中に含まれるSKU数の平均は3SKU、平均+標準偏差は6SKUとなります。
まずは新商品がどのseg_nの商品と最も類似しているかの目星を付け、当該seg_nに含まれるSKU数に応じて検討を進めて行きます。
分析結果(seg_nサマリー表)
⬆
比較
⬇
分析結果(明細表)
seg_nのSKU数が6SKUを超えている場合、完全にレッドオーシャンである事が予測されます。
新商品の投入よりもカットを検討します。
3〜6SKUのseg_nの場合、顧客にとっての選択肢が充分に完備されていると考えられますので、追加では無く入れ替えを検討します。
入れ替え対象商品については当然該当するseg_nから選びます。
但しこの際、レコメンドが付いている商品については残すようにして下さい。
3SKU未満のseg_nの場合、需要に対して選択肢が充分で無い可能性があります。
商品を追加する事で当該需要に関心のある顧客への選択肢を増やします。
新商品がどのseg_nの商品とも類似していない時、それはこの売場にとっての新たな需要の創造となります。
新たな需要の創造は来店機会の創造でもありますので、これが最も望ましい新商品投入と言えます。
seg_n同士の行間、或いは行外を読む事で現在売場に/マーケットそのものに欠けている需要が見つけられるかもしれません。
以上、新商品採用の技術と実務でした。
ID-POSの技術と実務 に戻る