売り場利用者の ”ニーズが見える” ID-POS分析
カテゴリーキャプテンとの商談や取組は、小売業の業績を左右する生命線です(来店客数に直結します)。
BiZOOPe導入小売業さまと取引するカテゴリーキャプテン、もしくはその座を伺うベンダーの方々に、ぜひ実施していただきたい施策が3つあります。
これらの施策は、クロスMDやクーポンといった従来の施策とは異なり、小売業、ベンダー、顧客の三者すべてに利がある、シンプルながら根幹的なものです。
新登場の分析ツール「ニーズの見える化」だけで、簡単に実行する事ができます。
「ニーズの見える化」では、各ニーズ中で最も人気のある、ニーズを象徴する商品に重点レコメンドを行っています。
例外的なニーズを除き、重点商品が可能な限り全店舗で品揃えされるようにしてください。
重点商品が象徴するニーズを、重点商品以上に代替できる商品は他にありません。
重点商品が品揃えされていない場合、それに対応するニーズを持った顧客の来店/利用が制限されています。
品揃え標準化が行われている小売業さんであっても、最大パターン以外での不採用が有り得ます。
全店共通品揃えの小売業さんでも、運用上の問題での棚落ちが有り得ます。
是非一度チェックしてみて下さい。
重点商品や新商品を導入する際に、余剰な選択肢の整理(カット)をしてください。
品揃えの豊富さとは、用途や機能など、売り場が満たせる顧客ニーズの豊富さであり、それが来店客数を決定づけています。
一つのニーズに対する選択肢ばかりが豊富では、それは偏りであり、品揃えが豊富とは言えません。
重点商品や新商品を投入する余地が無くなるだけでなく、ニーズを持つ顧客にとっても、かえって選びにくい売り場になっています。
併せて新商品の提案にあたっては、それが以下の3つの施策の内、どれに該当するのかを考慮してください。
①売り場に存在しない新しいニーズの追加(ストアコンセプトとの整合性に留意)
②選択肢が少ないニーズへの選択肢の追加
③既存ニーズのリフレッシュのための選択肢の入替え
いづれにも該当しない場合、選択肢の肥大化に繋がりますので、無理に新商品の投入はせず、既存重点商品のフェイシング数増を検討してみて下さい。
顧客が「自分のニーズがない」と誤解し、売り場や店舗から足が遠のく事態を避けるため、商品の陳列は極力ニーズ別に区分けしてください。
顧客が店内で探す目的の範囲、実際に商品を手に取る際の選択の範囲に合わせて選択肢を並べることで、遠くからでも見つけやすく、近づいて選びやすい売り場が実現します。
慣習による制約や効率化の観点からこれが困難な場合、特定のニーズに焦点を当てたコーナー化や、エンド陳列を検討してみて下さい。
POS分析の焦点は「商品」です。
カテゴリーキャプテンの役割は、商品の集まりである「カテゴリー」を売り込むことでした。
ID-POS分析の焦点は「商品 ✕ 顧客 = ニーズ」です。
カテゴリーキャプテンの役割は、ニーズの集まりである「マーケット」に応え続けて行くことに変わります。
カテゴリーの主幹からマーケットの主幹へ、新しい世界をいち早く切り拓いて行って頂けましたら幸いです。
以上、カテゴリーキャプテンにお願いしたい3つの施策についてでした。
今回の3つの施策に必要な「ニーズの見える化」の分析条件は以下の通りです。
操作や用語についてはマニュアルを御覧ください。
顧客接点 :単品
業務別追加表示項目 :品揃え(その1)
採用/不採用、棚割(その2)
顧客利用期間 :週|直近日まで13週
マーケット構成単品/分類:単品で指定|ファイル読込またはコード入力で、最大棚割パターンで陳列している商品コードを指定
分類で指定|担当分類を指定
店舗 :全店舗※
※.より厳密を求めたい方は、こちらをご参照下さい。