フロアレイアウト/ゴンドラレイアウトの技術と実務

基本的な考え方についてはレイアウトの基礎 に準じますので、そちらをご参照下さい。

ここでは店舗を俯瞰したものをフロアレイアウトと呼びます。
この場合、マーケット=店舗ですので、ID-POS分析の勘所 に則りフロアに部門を配置して行きます。

一方で売場(部門)を俯瞰したものをここではゴンドラレイアウトと呼びます。
この場合、マーケット=部門ですので、ID-POS分析の勘所 に則り売場カテゴリーを配置して行きます。

双方ともコアとなる考え方は同じですので、ここでは BiZOOPeTapir_MK を使ってゴンドラレイアウトの方法を示します。
エンドを除く図の16台のゴンドラに対してカテゴリーを分配して行きます。

何故そうなるかの理由、用語、ロジック等については別途 Tapir_MKによるマーケティングの教科書 をご覧下さい。

分析結果と基本方針

今回は菓子売り場を例とし、簡単の為以下を基本方針とします。

1)まず採用順1位のスナック(図の赤フォント)を最優位地にマグネットとして配置する

2)より人数の多いseg_f=f2を主通路主導線に対して手前側に多く、f1を奥側に多く配置(図の青フォント

3)その上で関連性を重視し、各カテゴリーを並び順(図の紫フォント)通りに売り場に這わせて行く

分析結果

基本方針

台数の分配

【参考】SKUとスペースの分配率 のスペース分配率(図の青フォント)を使ってカテゴリーにゴンドラ台数を分配して行くと、台数が0のカテゴリー(図の赤フォント)が出て来てしまいます。

簡単の為、関連性の高いもちと駄菓子・玩具で一台、健康菓子とシリアル・ドライフルーツで一台を割り当てる事とし、改めて残りのカテゴリーで14台を分配する事とします。

ゴンドラ16台の分配結果

改めて14台の分配を行うと、均一」(図の赤フォントの割当が0となる為、均一を関連性の高い先程のもち、駄菓子・玩具に加えてゴンドラ一台を構成する事にします。

ゴンドラ16台−2台の分配結果

段数の分配

一台のゴンドラをシェアするカテゴリー(図の赤フォント)に対して段の分配をスペース分配率で行います。

ゴンドラ1台あたりの段数を5段とし、簡単の為1カテゴリーが最低限1段を専有する事とすると、図の青フォントのような段数となります。

段数(5段/台)の分配結果

ゴンドラレイアウト図

ここまでの分析結果に則り作成したゴンドラレイアウトが図になります。

ゴンドラレイアウト図

以上、比較的単純な考え方ながら、マグネットによる定番売り場手前側への誘引効果が高く、関連性によって「そう言えば、あれもこれも」となり易いレイアウト手順を示しました。

この場合、seg_f=f1の1stレコメンドカテゴリー(珍味・豆菓子)がマグネットとして活きて来ませんので、エンドでの誘引を検討してみて下さい。

エンド陳列については エンド陳列商材選定の技術と実務 をご参照下さい。

以上、フロアレイアウト/ゴンドラレイアウトの技術と実務についてでした。