売り場利用者の ”ニーズが見える” ID-POS分析
ID-POS分析全般に言えますが、まずは知りたい事を正確に定義してみましょう。
「ここ最近」とは?:ひとまず「直近13週」としましょう。
「加工食品」とは厳密には?:ここでは「レトルト・ルー」としておきましょう。
「急に買い始めた」という事は、「それ以前までは買っていなかった」という事になります。
どの位の期間レトルト・ルーを買っていなかったか?:直近13週以前の「過去1年間」としましょうか。
「過去1年内にレトルト・ルーを買っていない人」且つ「直近13週内にレトルト・ルーを買っている人」の中には、「直近13週内でカード会員になって、レトルト・ルーを買った人」も含まれますが、これは「急に」の定義から若干ズレるのでは無いでしょうか?
そうなると「過去1年内に何らかの買い物をしている人」の中で、「過去1年内にレトルト・ルーを買っていない人」且つ「直近13週中にレトルト・ルーを買っている人」が知りたい事の定義※となります。
※.これですら「14週前にカード会員になって、翌週レトルト・ルーを買った人」が含まれますが、厳密を期し過ぎると、労力の割に提案相手に定義を理解してもらい辛く、対象人数も少なくなるばかりですので、割り切りも大事です。
分析条件画面で期間(直近13週)を指定します。
商品分類(レトルト・ルー)と店舗を適宜指定したら、分析条件画面最下部にあるオプション設定を見てみましょう。
365日間購入履歴なし がトライアル(はじめて買った)のデフォルトの定義となっています(変更したい方は変更して下さい)。
分析ボタン押下で、分析結果画面が出力されます。
図の各週のID数は、その週以前の365日間利用が無く、その週にはじめて買ったトライアル顧客を表します。
よって、週ごとの顧客に重複はありません。
合計行の右隅にある期間計が「過去1年内にレトルト・ルーを買っていない人」且つ「直近13週中にレトルト・ルーを買っている人」ですので、この72,528人をクリックします。
すると図のように画面右下に「顧客選択」と書かれたボックス(顧客コレクションと言います)が現れますので、これをクリックします。
クリックによって開かれた顧客コレクションから「顧客一覧をダウンロード」を押して、ファイルに名前を付けてローカルに保存します。
ここでは「72528ID_レトルト・ルートライアル.csv」としておきます(デフォルトのファイル名の先頭に含まれるID数が付きます)。
これで「過去1年内にレトルト・ルーを買っていない人」且つ「直近13週中にレトルト・ルーを買っている人」が抽出できました。
この人たちの事を以降トライアラーと呼ぶ事とします。
顧客グループから先程ダウンロードしておいた「72528ID_レトルト・ルートライアル.csv」を読み込ませれば、トライアラーの内「過去一年間に何らかの買い物をしている人」が出力される事となります。
出力結果は以下の通りです。
合計行の67,020人が知りたかった「過去1年内に何らかの買い物をしている人」の中で、「過去1年内にレトルト・ルーを買っていない人」且つ「直近13週中にレトルト・ルーを買っている人」です。
あとはこの67,020人をクリックして、顧客コレクションから顧客リストとしてダウンロードしても良し、他の分析に遷移しても良しです。
このようにBiZOOPeの特徴は、
1)ほとんどの分析結果画面から顧客リストをダウンロードできる事、
2)ほとんどの分析条件画面から顧客リストを読み込んで分析できる事
にあります。
これを御社と担当小売業さまの業績に上手く結びつけて頂ければ幸いです。