お客様のニーズが見える ID-POS分析
図の通り、デフォルトで2回以上利用者がR顧客、2回未満利用者すなわち1回利用者がT顧客となっています。
これを3回以上利用者をR顧客とし、それ以外すなわち3回未満利用者をT顧客とするといったように変更可能としているのがR/T顧客定義です。
勘の良い方ならお気づきかもしれませんが、R=Repeat(リピート)、T=Trial(トライアル)の略です。
とは言え3回以上利用者がリピートで、2回以下利用者がトライアルというのも変な話ですから、そのものズバリで書いていないのが、エンドユーザーさまを混乱させてしまっているのかもしれません。
定義もまちまちなものを軽々に使いたく無いという事で、ご容赦下さい。
業務別追加表示項目として「ターゲット販促」が選択されている時に生きて来る設定となります。
表示された分析結果画面で「詳細」にトグルした場合のみ表示される項目ですので、それも「どこで活きて来る設定なんだろう?」という戸惑いに通じるのかもしれません。
追加表示項目に「ターゲット販促」を選ぶと、図のように目的範囲、選択範囲にもID数と利用者率が表示されるようになります。
この状態で図中赤枠の「詳細」をクリックしてトグルさせます。
すると次の図のように、目的範囲、選択範囲、選択肢のID数が、R、T、R率に展開されます。
単純に情報として、R率を知る為、R率を他の商品と比較する為、というのが一つの用途です。
もう一つがターゲット販促における戦術面(R顧客を狙うか、T顧客を狙うか)と予算面での用途です。
通常ニーズの見える化 では、例えば図の「ルック・ア・ラ・モード12ツブ」の単品クーポンを出す際の推奨ターゲットを、単品が所属する目的範囲f1の162,731人、予算オーバーの場合、選択範囲f1_n1の16,797人としています。
ヒット率だけで言えば理論上 単品のR顧客 > 単品のT顧客 > 選択範囲のR顧客 > 選択範囲のT顧客 > 目的範囲のR顧客 > 目的範囲のT顧客 の順となりますが、図のように通常R顧客のボリュームが小さい事、T顧客が既に来店していないかもしれない事から、政策ボリュームを見て、その上で戦術面での意図がある場合、R顧客またはT顧客に絞るようにします。
図中のリンク状に表示されたID数は、任意複数をクリックして、顧客リストとしてダウンロードできます。
ID数をクリックして顧客リストをダウンロードする方法についてはこちら
クリックしたID数が収納される顧客コレクションと、その操作方法についてはこちら
をご覧下さい。
複数の顧客リストを組み合わせて加工する方法については、【併買、店舗カルテ、リピート、ベン図】ID-POS分析手法厳選4選(Tapir以外) 中のベン図でポン!の項をご覧下さい。