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その他ID-POSの指標と方程式:ID金額とID点数
ID-POSの基本指標:ID数と客数(ID回数)で解説しなかったその他の指標について、POS分析との関係も含めて解説します。
「ID-POSって何の役に立つの?POSじゃ駄目なの?」という方は ID-POSのすゝめ をどうぞ。
【その他指標】ID-POS分析とPOS分析の関係
ID-POS分析とPOS分析との関係、ID-POS分析のその他の指標(ID金額、ID点数)に関しては下図の通りです。
文章で書こうとすると何時も打ちすぎてしまうので、図に押し込めてみました。
(顧客の価値観、都合と売り物の利用メリット、売り手側の都合は実際には入り混じります。)
・頭に”ID”とついたID-POSならではの指標は全て、集計期間に応じて積み上がって行く数字です。
(但しID数には流入出があり、人口減の局面においては減耗して行きます。)
・POS分析の指標中「客単価」、「客点数」、「点単価」はいづれも集計期間に依らず半固定的な値を示す数字です。
顧客には顧客の都合、価値観、利用メリット認識がある為、買い物の内訳である客単価を恒常的に押し上げ続ける事は困難ですが、従来のPOSによるMD(マーチャンダイジング)は、主にこの半固定的な数字を少しでも増やそうと努力して来ました。
順番的には利用ID数=1の発生をもって、同時に利用回数(ID回数)=1が立ち、その内訳である何某かの客点数、客単価が発生します。
ID-POSでは主に最も根源的な利用者(ID数)と利用回数(ID回数)を増やそうと考えます。
ID数は「私はそれに利用メリットを感じます/ました」という一人一票の人気投票ですが、ID回数、ID点数、ID金額はいづれも一人が複数票を投じている指標です。
それを頻度で投じているのがID回数で、ニアイコール来店動機を、点数で投じているのがID点数で暮らしにおける必要性を、お金で投じているのがID金額で金銭的な重要度を現していると捉える事ができます。
ID数が分かる ⇨ IDで分けられる(利用行動の違いを用いて)が ID-POS分析の鍵
ID数が分かる=パーソナルマーケティングが可能になるという事は、ID-POSのよく知られた非常に強力な一面です。
もう一つとしては、ID数=1の個人の方程式の和が売上方程式になっているという点です。
これは、その個人を分け(セグメンテーションし)て分析し、セグメント別の政策を立てる事が出来る事を意味しています。
同じく個人の利用行動の相違から、商品をセグメンテーションする事も可能です。
下図では例として「生鮮系に偏った利用」「即食系に偏った利用」「満遍なく利用」「どれも滅多に利用しない」に顧客をセグメントした際の、ID-POS的政策の考え方を示します。
マーケット・セグメンテーションの仕方について簡単にはこちら。
マーケット・セグメンテーションが売上にもたらすインパクトについて簡単にはこちら。
細かくはこちら。
マーケット・セグメンテーションの各種政策への利用方法についてはTapir_MKによるマーケティングの教科書をご覧ください。