ID-POS意思決定支援クラウドサービスBiZOOPe
クイズ世界は併売/併買!?

BiZOOPeのホームページ中で併売が”併買”と書かれているのは何故ですか?」というお問い合わせを頂きました。

売買(ばいばい)という言葉があるように、併売/併買どちらも読みは「へいばい」です。

さぁーみんなで考えよう! ミリオーンスロット!

併売

変換候補的には、今のところこちらが世の中的な呼称です。

私は何時もわざわざ”併買”に変換して書いているという訳ですw

文字通り「併せ売る」ですから、売り方(販促手法=クロスMD)を指す売り手視点、売り手の都合を表す言葉です。


よって、ほとんど併売 ≒ 同時併売と言えます。


同時併売率はジャーナル明細さえあれば、必ずしも商材と顧客IDとの接点記録を必要としない商品ドリブンな指標です。

文字通り「併せ買う」ですから、買い方を指す買い手視点、買い手の都合を表す言葉です。


買い方には大きく併買/非併買があり、併買の中に同時併買と非同時併買(期間内併買)という買い方があります。


買い方の全パターン中、非同時併は「選択購」にあたりますので、商材相互が顧客から見て、相対的に選択対象であるか否かを類推する、マーケット・セグメンテーション用いられます。


この場合の併買率は正確には併買者率であり、そもそも併売者ではおかしな言葉なってしまいます。

同時併買率もID-POS分析においては同時併買者率なりますので、全ての併買率が商材と顧客IDとの接点記録であるID-POSからしか得られない、マーケットドリブンな指標です。

どうです?ほとんどの場面において併買の方が呼称として相応しく無いですか?

併売が幅を効かせているという事は未だID-POSが広まっていない/商品ドリブンな思想が主流である事の表れですね


神は細部に宿り、精神は言葉に宿ります。


さぁーみんなで一生懸命変換して、併買を流行らせよう

※.マーケット・セグメンテーションについて詳しくはTapir_MKによるマーケティングの教科書 を御覧ください。

(おまけの提言)Liftはマス政策限定で

併買には「リフト値」という指標がついて回ります。

併買に限らず、母集団における構成比に対して、特定集団における構成比が「何倍にあたるか?」で特異性(1倍超)を表す指標がLiftです。


特定集団である静岡県民の3%が黒はんぺんを食べていて、母集団である全国平均が1%だった場合、Liftは3倍となります。

「全国平均の3倍もの人が食べている」=「静岡県民は黒いはんぺんが大好き」という論法です。


ところが現実問題100%−3%=97%もの人が食べていない訳です。

こっちのが全然 ”もの” じゃあ無いですか!?

不特定多数に向けてのチラシ販促や店頭販促でやる分には「へぇ〜知らなかった」「ふ〜ん面白いじゃん」で済みますが、「あなた静岡県民ですよね?黒はんぺん好きなんでしょ?」とターゲット販促をやってしまうと、97%もの人が「???」となります。


これと同じ論法が「おむつを買う人はビールを好む」「ロイヤル顧客はカット野菜を好む」「50代男性は育毛剤を好む」と言ったものです。


Liftを過大評価する事無く、マス政策に留めておきましょうというのが、併買つながりのおまけの提言でした。