ID-POS意思決定支援クラウドサービスBiZOOPe
マーケット・セグメンテーションの原理

もやしと豚コマを同時にカゴに入れるのは何故ですか?相性がいいから?

ビールはスーパードライしか買わないという人が居るのは何故ですか?

それは、もやしと豚コマ、スーパードライとその他のビールが、その人にとって「全く異なる利用メリット」を持っているからです。

以下やや乱暴ですが、理解を図る事を最優先に「本当では無いが、嘘でも無い」程度に単純化して解説します。

「商品を利用する事によって得られるメリット」を多くの顧客は相対的にどう感じているのか?

マーケット(売り物と顧客の接点)は以下の図のように、顧客毎の利用メリット認識の違いから生じる利用行動の違いによって、大きく2つ(細かくは4つ)に分ける事ができます。

上図では、マーケット参加者8人中6人=75%が、スーパードライとプレモルの利用メリットは”遠い”と感じています。

この75%の事を、スーパードライとプレモル間の ”商品間距離” と言います。

他とは距離が遠い商品程、他に代え難い独特の利用メリットを持っていると考えられます。

実際のマーケットは、この例より遥かに多くの商品と顧客で構成されていますから、下図のように構成商品全ての間で距離を測り合います。

これを”商品間距離行列表” と言います。

これをクラスター分析にかける事で、顧客視点から分類されたマーケット構造(デンドログラム)を得る事ができます。

マーケット構造をカットする位置次第で2〜商品数迄、任意の数の利用メリットの塊を得る事ができます。

マーケット参加者=一人のPOS分析では、商品を選ぶ際に売上順等で全体の中から商品を選抜する他ありませんでした。
また、多くの場合それらは一方のマーケットに偏っていました。

もしもマーケットが2つ存在するのが分かっているであれば、双方のマーケットの中から、各々の利用メリットを代表する(利用ID数の多い)商品を選抜すべきというのがID-POSの基本的な考え方になります。

任意の数の利用メリットの塊」のままでは困ってしまうでしょうから、サイバーリンクスのID-POS意思決定支援クラウドサービス BiZOOPe Tapir_MK では、マーケット・セグメンテーションによって得られるメリットを日頃の業務に気軽に活かせるものとする為、このマーケット構造から以下のような項目を得ています。

これを実際に帳票に落とし込んだものが、Tapir_MK の以下のアウトプット例となります。

意思決定のほとんどは、畢竟 分ける(seg_f、seg_n)、順番を決める(並び順、採用順)事ですから、商品業務上の意思決定のほとんどが事実上 Tapir_MK だけで、顧客視点行えてしまう事となります

自分の担当する商品分類だとどのような分析結果が得られるのか?どのような意思決定に使えるのか?については、これからのID-POS活用を真剣に考えてみよう! を覗いてみて下さい。

マーケティングとは、新しい策を打ち出す事ではなく、
マーケット・セグメンテーションのメリットを活かすことにある。
                  エリヤフ・ゴールドラット 

Tapirの真髄はTapir_MKによるマーケティングの教科書にて。

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