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【これからのID-POS活用を真剣に考えてみよう!】
チラシ商品の紙面配置

チラシ/webチラシ紙面や、カタログ紙面にどのような順番、位置、占有面積で商品を掲載すべきか?の方法論です。
これで当初【これからのID-POS活用を真剣に考えてみよう!】に掲載しようと考えていた記事については、年内で全て書き終えた事になります。
印刷会社にお勤めの方にも是非お読みいただきたいと思います。

前回、チラシ商品選抜<”ハネる”商品とは何か?>で抽出して来たチラシ候補商品の内、”ハネる”と予想された全19商品を11月のチラシに掲載すると仮定して話を勧めて行きます(ホントはそんな選び方”ナシ”なんでしょうけどw、あとデモデータ使ってるんで、もう廃盤となってる商品もありましたorz)。

考え方の基本はレイアウト/品揃え編フロアレイアウトゴンドラレイアウトエンド陳列 棚割(プラノグラム)等と同様で、Tapir_MKを使ってオートメーション的にやるのであれば、チラシ掲載商品を読み込ませて解析に掛け、ID数のより大きい/レコメンドの優先度の高い商品を先頭に「並び順」昇順または降順で並べて行ってあげれば良いだけです。

(表をクリックで開きます)

明細_チラシ紙面配置

チラシ紙面上のレイアウトが棚割(プラノグラム)等、物理的なレイアウトと異なる点は ー

・紙面という制約がある為、掲載商品数が少ない。

・制約の中、様々な商品を掲載する為、セグメントは ”似ている商品” というよりは ”似たような顧客が買っている商品” 寄りになる。

・通常、ゾーニング毎にキャッチを添える。

という点です。

通常セグメントに名前を付ける事は、商品数の面から物理的に難しい事、恣意的に過ぎる事からおすすめしていませんが、チラシ商品の場合、商品数が少なく、恣意的であってもキャッチをつけた方が良い事から、この項では各セグメントの顧客像を仮説し、セグメント毎に名前(キャッチ)を付ける事も含めてチラシ紙面を構成して行く方法を、真剣に考えてみたいと思います。

セグメント単位で考察する

前出「明細表」と、同時に出力される「seg_nサマリー表」を見較べながら、掲載方針を固めて行きます。
(単品名が出ていますが、考察用に各seg_nのレコメンド商品名を追記したものであって「明細表」ではありませんのでご注意下さい)

・棚割(プラノグラム)のように実際の商品サイズに縛られない

・セグメントの単位が”似たような顧客が買っているもの” 寄りになる

から、セグメント単位でおおよその掲載面積が想像でき年代も表示される「seg_nサマリー表」を使用しています。

セグメント毎のスペース構成比(点数÷ID回数)を算出(算出方法はフロアレイアウトの項で編み出しましたw)し、ざっくりした掲載位置やスペース配分、セグメント間での商品の移動を考えて行きます。

(表をクリックで開きます)

seg_n_チラシ紙面配置

seg_n=f3_n6(のど飴)が最も強く、スペース構成比も約25%である為、これが最上段を占めるようにし、その下にseg_fの枠組みと関連性にある程度配慮しながら、おおよそスペース構成比25%づつとなる三列のゾーンを作ってみたいと思います。

単品で考察する

前述の方針の下明細表で考察して行きます。

システム屋なので、商品知識もキャッチコピーのセンスもありませんが、生温〜い目で見てやって下さいw

「のど飴特集」ゾーンを作りたいので、唯一異なるセグメントf1_n1にあった「はちみつカリンのど飴」を、のど飴のセグメントであるf3_n6に移動させました。

その際に単独でf1_n1に残ってしまった「バタピー」を、比較的「並び順」が近くおつまみっぽさのある「ごぼうチップス」と統合してみました。

おやつカンパニーの感覚的に類似した商品が分かれてしまうのも違和感があった為、実際にはチョコ菓子類と近い関係にあり、より子供向けっぽいイメージの「焼きそば丸」を「小腹?おつまみ?」っぽい「ラーメン丸」と同じセグメントに移動しています。

同時並行で顧客像を想起しながら並びを入替えつつ、ゾーンとキャッチでセグメント/商品を括っています。

ゾーン分けする事で上下の連結は無くしてしまったものの、「ごぼうチップス」と「ガーナブラック」、「クッキンドーナツ」と「ぬれおかき」の関連性については「ガーナをおつまみにしたりする人も居るのかな?」「お年寄りがお孫さんにクッキンドーナツで楽しんだりするのかな?」と興味深かった為、左右方向で目に入りやすくすべく、並び順に網掛けをしておきました。

ゾーン整形と命名_チラシ紙面配置

以下がここから導き出した紙面イメージです。

「のど飴」を最上段に、次いでスペース構成比の高かった「小腹?おつまみ?」っぽいものを左端、「チョコレート」っぽいものを真ん中、残りを右に配置してみました。

縦のゾーニングを活かしつつも、一緒に目に入り易いよう左右の関連性にも配慮し、左右で相互に関連を持つもの同士には網掛けがしてあります。(相互に関連を持つ=並び順が連続している)

レコメンド=1st/2ndの商品を磁石(アイキャッチ)とすべく、スペースを(感覚的に)広目に取っています。

テイスト違い等を含めた所謂”アイテム”で掲載を行う場合においても、写真についてはピンと来やすいように原則該当する単品のものを代表として掲載します。

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