” ニーズが見える ” ID-POS分析
リテールテックJAPAN2025 に年内リリース予定の新分析メニュー シン・Tapir−1.0【仮称】を出品します。
マーケット参加者を分析条件に応じた利用可能であったであろう人々とし、それを顧客接点個別に演算※1する事により、分析条件に左右され難い精度の高いマーケット・セグメンテーション※2を実現しました。
市場のニーズに正確に沿っている事が、バイヤーの意思決定により深い確信とスピードを与えます。
※1.これによる処理速度低下を少しでも抑える為に、本分析メニューに限って”客数”をレシート枚数では無く、顧客の利用日付+店舗の数で算出させて頂いております(一人の顧客が同日同店舗を複数回利用しても客数=1)。また処理可能な顧客接点数は3以上、4,900以下となります。
※2.精度向上に伴い、Tapir_MK、Tapir_MDで言うところのseg_f(”目的範囲”に改称)が従来より細かく出力されます。
単品/分類だけで無く、年月日、店舗、プライスといったレシート上記録された全ての顧客接点を分析主題として網羅※しました。
これによって、いつ?どこで?何を?誰に?幾らで?といった課題に、誰もが市場のニーズに沿った答えを見い出す事ができます。
※.実は”時間帯”が仕様漏れしていました。いづれエンハンスにてご提供させて頂きます。
顧客接点=年月日
離反/未利用化を防ぐ為に、顧客の選択範囲内の”いつ”に販促を打てば良いのかが分かります(顧客志向の販促カレンダー)。
顧客接点=店舗
実際の利用行動に基づいたドミナントである顧客の選択範囲が分かると共に、”どこ”に出店ニーズがあるのか(3rdレコメンドの前後)が分かります。
顧客接点=分類
消費者のニーズ(目的範囲と選択範囲)に沿ったフロアやゴンドラのレイアウト、スペースアロケーションの他、部門に割り当てられた販促単品数のカテゴリへの分配シミュレーションも可能です。
顧客接点=単品
品揃え、商品カット、棚割り、販促商品の選抜、単品クーポンに!
シン・Tapir−1.0 では、日々の商談の中でバイヤーに最も活用されている、商品カットの最適化に取り組みました。
「品揃えの豊富さとは用途・機能の豊富さである」と言われる通り、それは用途・機能内の選択肢の多さではありません。
一方で顧客は「選ぶ楽しみ」も求めています。
ところが売り場の用途・機能が豊富なのか?選択肢が多いだけなのか?はたまたどの用途・機能において選択肢が多すぎ、どの用途・機能においては足りないのか?といった品揃えの偏りが通常では分かりません。
シン・Tapir−1.0 では図のように顧客の選択範囲 ≒ 用途・機能が可視化されます。
更には選択肢数の多い選択範囲内の単品の採用順を降下させる事で、選択肢数に基づいた適正な品揃え※を実現する事ができます。
※.実用品と嗜好品が混在したカテゴリ構成を採っている場合この限りではありません。とは言えそれすらシン・Tapir−1.0は可視化します。
顧客への選択肢として選択肢数=1の選択範囲に新商品の投入を検討※する事もできます。
※.圧倒的なトップ商品が選択肢数=1の選択範囲を形成する事はままあります。
伝統的にTapirでは、売り場から用途・機能 ≒ ニーズそのものが失われてしまわない事を重視して来ました。
しかし売り場面積という制約条件のある中で、チェーンストアとしてニッチなニーズをどこまで許容するのか?という問題が常に付きまとっていました。
シン・Tapir−1.0では「経済合理的にやむ無し」とする利用者率を設定し、それを満たさないニッチな選択範囲そのものをカット対象とする事ができます。
最大選択肢数と不要選択範囲の基準値さえ決めてしまえば、バイヤーは一切の憂い無く商品改廃※を行う事ができます。
※.寧ろ新商品を提案して来る取引先に、入れ替え/追加の根拠としてこれを求めるべきと言えます。
現場からの意見により、シン・Tapir−1.0では seg_f ⇨ 目的範囲、seg_n ⇨ 選択範囲のように、全般的に日本語化に取り組みました。
また、理解と業務の円滑化を目的とし、各所に注釈を加えました。
シン・Tapir−1.0は商品部、販促部、店舗運営部等の枠を超えて、マーケティング全般に適用できてしまう事もあり、表示項目を「品揃え」「採用/不採用」「棚割」「ターゲット販促」「販促単品分配」「理論スペース分配」「その他顧客接点情報」と言った業務別で制御できるようにしました(前回表示条件が保存されます)。
採用順をID数の他、加重平均利用者率、店舗利用金額ベースでも振れるようにしました。
マーケティングとチェーンストアの原則上、通常はID数を選択して頂くのが正ですが、次のようにお考え下さい。
【加重平均利用者率】
隠れたマスを漏らさない為にご利用下さい。
加重平均の計算は新エンジンにより、より正確になってはいますが、計算の正しさと市場のニーズとしての正しさとはまた別の話です。
【店舗利用金額】
セリングのパラダイムから、バイヤーは売上や粗利に目が行き勝ちで、ID数を軽視し勝ちです。
マーケターも利用頻度や客点数、客単価に目が行き勝ちで、ID数については軽視し勝ちです。
ところがID数は、自部門を超えて併買をする存在です。
ID数が店舗/企業に如何に貢献しており、それに比して自部門単品の売上や粗利が如何に小さな問題かをご理解頂く為に、採用順のベースに加えました。
採用順は、ID数ベースのものに近似します。
市場のニーズに基づいた※カット判定、棚割りパターン割り付け、販促単品数の分配、スペース(坪数やコマ数)分配といったシミュレーション機能を実装しています。
※.市場のニーズとは言え現実的には受け入れ難いケースも発生する為、その際にはあくまで理論値として捉えて下さい。
如何でしたか?
リテールテックの会場でお披露目できるのは現状、顧客接点=単品のケースだけですが、サイバーリンクスのブースに是非お立ち寄り下さい。