やりがいのない「忙しさ」を捨て、「商い」の調和を生む
4/28にカット候補商品のレコメンド、重点商品実績なし店舗一覧出力、棚割ソフト色分用ファイル出力のエンハンスニュースを書いたばかりですが、早くも追加機能のご紹介です(ゴールデンウィーク以降の5月中旬リリース予定)。
ウチのちっくんが「今月は2機能しかアップできないかもしれない」と言っていたのに3機能がアップされ、勇んで記事を書き上げたのも束の間……昭和の日の昨日、Trelloに4機能目がアップされたとの通知が!
私が記事一本書き上げるのより早いんではないか?……恐るべき生産能力です!w
単品クーポンが最も効き、顧客の「不愉快」という地雷を踏み抜く可能性が最も低いターゲットは、当然ながら「①その単品の利用経験者」です。
一方で、単品クーポンに予算を出す側(主にメーカー)からしてみれば、シェアを広げるためにも「買っていない人」(≒ 競合製品の愛用者)にこそ買ってもらいたい訳で、そこにこそ予算=クーポンを使いたいと思うのが人情です。
そこでBiZOOPeの分析メニュー『ニーズの見える化』では(「業務別追加表示項目」に「ターゲット販促」が選ばれている場合)、以前より「②選択範囲中のいずれかの単品の利用経験者」すなわち近しい「ニーズ」を持った顧客と、「③目的範囲中のいずれかの単品の利用経験者」すなわち類似する「くらしのスタイル」を持つ顧客をクーポンのターゲットとして挙げ、「予算に応じて①、②、③のいずれかをターゲットに選んでください」としています。
③をターゲットの上限としているのは、そもそも「くらしのスタイル」自体が違うのですから、このあたりから「その範囲の中のいずれかからしか選択をしない」顧客が増えて来る為=「不愉快」という地雷を踏み抜く危険性が高くなる為です。
要は「予算内で」「買っていない人に買って欲しい」というメーカーのエゴと、「欲しい商品のクーポンが欲しい」「いらない商品のクーポンはウザいだけ」という顧客のエゴの調和(積集合)の限界点を攻めたものが、③のターゲットです。
ここで誤解なきよう付け加えておきたいことが二点あります。
まず一つは、顧客は「併買をする存在」であるということです。
よって、①の顧客は必ずしも「その単品しか」買っていない顧客ではなく、②③の顧客にしても決して「その範囲でしか」買い物をしていない顧客という訳ではありません。勿論そういう方(断固たる非併買)もいらっしゃいますが、全体としては「確率的にそのような分布をとっている」というだけです。
ですので、例えば①の顧客にクーポンを出すことは、出し手の感情としては「つまらない」かもしれませんが、併買をする存在である顧客、すなわち浮気勝ちな顧客との接点を確固たるものとする(=シェアを確固たるものとする)という、それなりに有意な戦術です。
二つ目は、メーカーと顧客は良いとして、プラットフォームを提供する小売のエゴは満たされるのか?という点です。
この単品クーポンのターゲティングは、「自店の顧客が喜ぶ」可能性が高く、地雷を踏み抜く可能性が低いものです。特に紙を使った場合(現状、意外にもデジタルより効果が高い)、発行枚数を抑えられるというメリットもあります。しかしこれだけでなく、明確な実利の面でも小売業にはメリットがあります。
それは「『クーポン利用者』の来店頻度が増える」しかも「一来店あたりのバスケット単価は変わらない」という点です。実証実験の結果によれば、たった一枚の単品クーポンで、利用者平均でおおよそ来店0.3〜0.4回/月分のバスケットを、まるっと獲得できるのです。その為、多少のリスクを負ってでも、③という最大人数のターゲットを攻めることには、小売にとっても規模のメリットがあります。
それ故越えるべきハードルは高いかもしれませんが、本ホームページでもクーポン市場構想 のようなプラットフォームのご提案をしている次第です(ターゲットを絞った方が当然確率は上がるので、現実的には企画の規模よりも、企画の数を追えた方が望ましい為)。
クーポンターゲット顧客出力にはこのような目的がありますが、これを画面上や操作説明書上で仔細に説明することは適いません。
商品の絞り込みをしたい人や、棚割をしたい人にとっては、ノイズとなる情報に過ぎず、ジャムの法則に見られるように、そういった人たちの認知を放棄させてしまうからです(逆もまた然り)。
そこで別画面を設けることで、クーポンを発行したい人だけが、その利用方法の概念を掴めるようにするというのが、1つ目の目論見となります。
現実的には「単品(SKU)」よりも「アイテム(SKU群)」でのクーポン発行が望まれるケースの方が、より多く見受けられます。
現BiZOOPeの仕様でも(「業務別追加表示項目」に「ターゲット販促」が選ばれている場合)、複数のID数をクリックし、マージしてダウンロードすることが可能ですが、同一アイテムだからと言って各SKUが、顧客にとって同一の「くらしのスタイル」「ニーズ」を形成しているとは限りません。つまり、SKU毎に所属する「目的範囲」「選択範囲」がバラけるケースの方が多いのです。
そうなると、アイテムのSKUを探し、それぞれの選択肢なり選択範囲なり目的範囲なりのID数をクリックする、という操作が必要となります。後の例を見ていただければお分かり頂けるかと思いますが、アイテムによってはこれは少々手間であり、誤クリックのリスクを生みます。
そこで次の図のように、クーポンを発行したい商品コード(任意複数)を入力するだけで、該当する選択肢、選択範囲、目的範囲ごとの利用者をマージして、その人数(図の青フォント)をクリックすることでダウンロードできるようにしたのが、本機能です。
【実例】「スーパードライ」というアイテム(18SKU)で見ても、顧客にとっては5つの譲れないくらしのスタイル(目的範囲)と、その中の8つのこだわり=ニーズ(選択範囲)が形成されている。
「定番ビール日常飲用:大手定番を愛用」という顧客の「くらしのスタイル」の中で、500ml6本と500ml単缶で「スーパードライ500ml:王道ドライ愛好」という「ニーズ」が、生ジョッキ缶大生単缶と生ジョッキ缶340ml6缶パックで「生ジョッキ缶体験:新体験求む」という「ニーズ」が形成されている。
「プレミアム特殊:贅沢な味わい」という顧客の「くらしのスタイル」と「多様ビール探索:幅広い嗜好」という「ニーズ」の中で、135ml×24缶と樽2Lが、ニッチな位置づけを占めている。
「定番350mlまとめ:日常効率重視」という顧客の「くらしのスタイル」の中の「スーパードライ24本:大容量効率重視」という「ニーズ」の中に、350mlと500ml、生ジョッキと大生ジョッキの24缶がすべて含まれている。
「小容量手軽に:少量飲用嗜好」という顧客の「くらしのスタイル」の中の「250ml飲み切り:少量を試したい」という「ニーズ」の中に、250mlとその6缶パックが、「135ml極小缶:軽めに楽しむ」という「ニーズ」の中に、135mlとその6缶パックが含まれている。
「定番350ml日常:大衆的日常飲用」という顧客の「くらしのスタイル」の中の「大手350ml手軽:幅広い人気」という「ニーズ」の中に、350ml単缶と340ml生ジョッキ缶単缶が含まれ、350ml6缶パックは「スーパードライ6本:大定番を常備」という、顧客にとって唯一無二、単独の「ニーズ」を形成している。
『ニーズの見える化』の分析条件画面で、「顧客接点」に「単品」を選択して分析し、分析結果の単品数が500以下の場合にのみ有効な機能です。
図のように分析結果画面最上段の「AIエージェント」より展開し、呼び出すことができます(図のドロップダウンリスト最下部)。
「クーポンターゲット顧客出力」をクリックすると、次の図のように商品コードを入力する画面が開きますので、改行区切りで任意複数の商品コードを入力し、入力によりアクティブになった「顧客一覧を出力する」をクリックすることで、処理が開始されます。
改行区切りでありさえすれば、EXCEL等からのコピー&ペーストもご利用いただけます。
図は前章で例として挙げたアイテム=「スーパードライ」の18SKUを、すべて入力したものとなります。
処理が終わると、次の図のようにターゲットである各範囲の利用ID数がリンクスタイル(青フォント)で表示されますので、予算に適したID数※をクリックすることで、該当する顧客リストのダウンロードが開始されます(改行区切りのCSVファイル)。
適宜名前をつけて保存してください。
※.配布期間にもよりますが、当然全員に配布が行き届く訳でも、行き届いた全員が、そのクーポンを必ず利用する訳でもありませんので、ヒット率を勘案するようにしてください(大雑把な目安として20〜30%前後)。
最初の章のベン図中の①〜③に当て嵌めるならば、図中の「単品利用者(83,317人)」が①、「選択範囲利用者(99,652人)が②、「目的範囲利用者(149,533人)」が③に該当します。
かちょー は不正確な場合があります。回答はAIに再確認してください。