やりがいのない「忙しさ」を捨て、「商い」の調和を生む
表面文字数9,482文字。推論平均読了時間 約19分。静岡鉄道 静岡清水線で新静岡から普通列車に揺られれば、終点の新清水に着く前には読み終わる計算です。
残りの「レシートは語りだす」三部作は以下の二弾です。
・第一弾:新たなる「状況」
「レシートは語りだす」
「第一弾:新たなる「状況」」では、レシートのヘッダー、フッターを題材に ー
①レシートに印字された顧客の選択(顧客接点)は、すべて「ニーズ」であること
②状況、価値観と自我(エゴ)の関係、自我(エゴ)とウォンツ、ニーズの関係
③ニーズは「選択肢の束」として統計的に可視化できること
の三点を、マクロな視点から解説させていただきました。
【図】併買関係にある二枚のレシート共に「土曜」「09:30台(開店時間帯)」が刻印されており、そこへの強い「ニーズ」がうかがえる。
一方、それが顧客のどのような「状況」、「価値観」に基づいているのかを、うかがい知る事はできない。すなわち我々が手を打つことのできる具体物は、現実の刻印たる「ニーズ(選択肢の束)」でしかない。
「第二弾:「売れ筋」の逆襲」ではそれを受け、レシート中のよりミクロな商品明細から ー
①「広いニーズ(売れ筋)」と「深いニーズ(来店動機候補)」の違い
②「ニーズ(選択範囲)」だけでなく「来店動機(重点レコメンド)」も、統計的に可視化可能なこと
③「数字あそび」の円環から抜け出す方法論としての「マーケットドリブン」
について解説させていただきました。
【図】併買関係にある二枚のレシート共に6つの繰り返し利用商品が含まれている。これは「強いニーズ」であると考えられるが、個人の「来店動機」がどの商品か迄はわからない。
一方で全顧客のこのような利用傾向を「重ね合わせ」れば、統計的に来店動機にあたる商品を絞り込むことができる(重点レコメンド)。
第二弾で挙げた「部門のベスト50くらいまでしか、よう見きらん!」という現場の声から、部門バイヤーの認知限界を「50商品」と仮定します。
この時、重点商品を100リストアップしても、定義上51位以下は限界を超えており、実質的に手が下せません。
それどころか、現実にはその「手が下せない50商品」がノイズとなり、本来管理できるはずの上位50に対する認知すら混濁させ、現場に混乱をもたらします。
「50でも100でも大して変わりゃあしない。キリが良いから100でいいだろ♪」などという安直な発想は、人間の認知限界、ひいては人間そのものを軽んじた暴論です。
売り手が50しか認知できなければ、同じ人間である買い手もそうだと考えるのが自然でしょう。
翻ってこれは、「顧客の認知能力」をも顧みることのできない「ダメ商人」の発想です。
(まあ三弾に分けながら、それでも読者に認知コストを要求する長文しか書けない、私自身が「ダメ商人」なのですが......説得力が......orz)
【図】売上ベスト100リストに困惑するバイヤーと、大量の品揃えを前に困惑する主婦。
売り手、買い手の双方が等しく人間であり、何ら変わることのない認知制約を持っていることを示す。
一方で「ニーズの見える化」では、「部門(売り場)」のような粗い解像度で分析を行うことはほとんどありません。
業務単位の中では顧客のくらし(目的)、ニーズ(選択)により近い「カテゴリー」という棚割実施単位で分析を行います。
調べてみたところ、デモデータの部門配下のカテゴリー数※は、部門平均で11ありました。
※.粒度としては粗く見受けられましたが、BiZOOPeは商品分類としての「カテゴリー」しか保持していませんので、ここではそれで代替させていただきます。商品分類としての「カテゴリー」は企業によって、あるいは部門によっても粒度がまちまちですので、「スナック菓子の三本パターン(最大パターン)」のような「棚割実施単位」と捉えていただいた方が適切です。実務上は、通常棚割システムから抽出した商品コード群を「ファイル読込」で読み込ませて利用しています。
さて、第二弾での私の来店動機商品「たたきめかぶ」が所属する「珍味・海藻」というカテゴリーには、274の商品が品揃えされていました。
これを「ニーズの見える化」にかけてみると、3つの「目的範囲(くらしのスタイル)」と、110の「選択範囲(ニーズ)」に分類されました。
【図】「ニーズの見える化」による「珍味・海藻」カテゴリーの分析結果。
図中は一つしか見えていない「目的範囲(f2)」の配下に、f2_n17、f2_n18等の「選択範囲」と、その中の「選択肢(商品)」が、「階層構造状」のリストとなっていることが見て取れる。
110のニーズという「選択肢の束」それぞれにおいて、人気No.1の選択肢を「来店動機商品(重点レコメンド)」と見做す事は、第二弾で解説した通りです。
つまり、この1カテゴリーだけで「110の重点商品」が弾き出される計算であり、既にこの段階で「50」という人間の認知限界を超えています。
更に、一人の部門バイヤーが平均11のカテゴリーの面倒を見ており、仮にそれぞれの配下にも同数の「重点商品」が存在しているとするならば、一部門につき 11 × 110 = 1,210 の「重点商品」がリストアップされる事となります。
こんなもんは、とても「重点」などと呼べやしません!
「ご説ごもっとも!」な「論理の暴力」「机上の空論」です。
これでは、定められた円環の物語の中で演じ続けること(やりがいのない忙しさ)から抜け出すなんて、到底できやしませんorz
「やれやれガセかよ!期待して損した!」
「『マーケットドリブン』が聞いて呆れるよ!『売れ筋ベスト50』に戻ろうぜ!」
読者のみなさまの声が聞こえて来るようです。
【図】「ニーズの見える化」による「珍味・海藻」カテゴリーの分析結果の再掲。
図中左端のNo.57が、2ndレコメンドが付いた来店動機商品「たたきめかぶ」。後述する「採用順」は80位となっており、やはりここで仮定した認知限界「50」を超えている。
【図】一つだけ、残された戦法があったぜ…… それは……
「逃げるんだよォ!」
以降では、その逃げの二手をご紹介させていただきます。
注意深い方は既にお気づきかもしれませんが、件の「たたきめかぶ」の重点レコメンドには「2nd」と記載されていました。
何故「2nd」なのか?
別途、より重点度の高い「1st」レコメンドが存在するからです。
【図】「たたきめかぶ」は2ndレコメンド(図の右端に記載)。
2ndは選択範囲、すなわち「ニーズ」を代表する人気No.1の選択肢に対して振られますが、その中でも更に目的範囲、すなわちお客さま毎の「くらしのスタイル」においても人気No.1の選択肢に、重点レコメンド1stが振られます。
「最重点商品」という意味合いです。
さて、前出の通り「珍味・海藻」というカテゴリーには、3つの「目的範囲(くらしのスタイル)」がありました。
という事は「珍味・海藻」カテゴリーには、それぞれの人気No.1、すなわち274の商品と110のニーズを代表する、3つの1stレコメンド商品(最重点商品)が存在しています。
【図】「珍味・海藻」カテゴリーの「利用目的」を代表する3つの1stレコメンド商品(後述する「採用順」昇順で3位までの商品)。
一人の部門バイヤーが平均11のカテゴリーの面倒を見ており、仮にそれぞれの配下にも同数の「最重点商品」が存在しているとするならば、一部門につき 11 × 3 = 33 の「最重点商品」がリストアップされる事となります。
これであれば、部門バイヤーの認知限界「50」の中に収まります。
「最重点商品(1st)をバッチリ管理しましょう!」という逃げの一手です。
「どうせ管理するなら、人間の認知限界目一杯の重点商品を設定したい」「1stレコメンドの平均が3じゃなかったら、認知限界『50』を上回っちゃうじゃん!」ですって?
「ニーズの見える化」の選択範囲は、「平均以上に選択されている選択肢の束」という論理に則った「バカ正直」な定義で取っている為110もありましたが、ニーズを管理に都合の良い「数」で分けることにしてしまえば、重点商品の数は如何様にでもコントロールできます。
例えば、カテゴリー中に「ニーズは2つ」と決めてしまえば、2つのニーズの中から人気No.1の選択肢を取って来て、それぞれ利用者の多い(マス)順に1位、2位と順位を振ってしまえば良い訳です。カテゴリー中に「ニーズは3つ」と決めてしまえば、既に順位が振られた選択肢が存在する2つのニーズを除いた、3つ目のニーズの人気No.1の選択肢に、3位を振ります。
【図】要はプロ野球の「ドラフト会議」のように、即戦力大学生ピッチャー(売れ筋)ばかりを採るのではなく、ポジションと狙い(即戦力/育成)を細かく分けながら、埋まっていないポジションの重点選手を、戦略的に指名していくようなイメージです。
但し指名指示は、フィクサーたる「顧客」の「選択」「多数決」によって決まります(民主主義)。
こうして、「ニーズが1つ、ニーズが2つ、ニーズが3つ……」と、「ニーズが商品数」になるまで順位(顧客判断によるドラフト順)を振っていけば、すべての商品に順位を振ることができます。これが「ニーズの見える化」の「採用順」です※1※2。
1カテゴリーにつき、50(認知限界) ÷ 11カテゴリー ≒ 5の重点商品を設定するとすれば、「重点レコメンド」に依らず、採用順1〜5位までを重点商品に採用してしまえば良い訳です。
これが完璧な逃げの二手目です。
ちゃんと仕込んであるのよ......w
※1.計算の詳細については「【ロジック】実際には大量の計算が必要なのでBiZOOPeが計算します 」中の「採用順」をご覧ください。
※2.採用順1位の商品については確実に「カテゴリー中で人気No.1」の「広いニーズ」を持った商品 ≒ 「売れ筋」となります。これに代表されるように、何もマニアックな「深いニーズ」の商品ばかりを好んで選んで来るような、「へそ曲がり」ロジックになっている訳ではありません。
【図】「ニーズの見える化」による「珍味・海藻」カテゴリーの分析結果を「採用順」昇順に並び替えたもの。それぞれバラけた、けれども人気の高いニーズが、順にリストアップされているのが見て取れる。
それ故、チラシ、エンドといった、あらかじめ「数」が決められている販促商品の「採用」にも用いられている。
これが人間の認知限界という「現実」に対する逃げの二手です。
システム屋の自我(エゴ)としては、これで鼻高々「逃げ切ったり!」ってとこですが......
これが現実?
って、それでいいんでしょうか?
現実から「逃げ」てもいいんでしょうか?
(と言いつつ、「根性論」は無理筋ですがw)
「認知限界」は確実に存在するものです。
それと同様「論理」、「ニーズ」も確実に存在するものです。
確実!そう洗濯機のボタンを押したら「35分待つ」っていうくらい確実じゃッ!
これらは過去記事「商いの方針は、「忘れ物」と「アホウドリ」と「洗濯機」が教えてくれた 」にも書いた通り、決して避けることのできない「物理制約」です。
一方で同記事には、「私たちの制約は、そのほとんどが『方針制約』です」とも書かれています。
【図】「あと約33分」を示す洗濯機。「商いの方針は、「忘れ物」と「アホウドリ」と「洗濯機」が教えてくれた 」より転載。
まず第一に、先述の「逃げ」はいずれも「売り手の都合」だと言うことです。
1カテゴリーに110もの顧客の来店動機があるという事は、先のドラフト会議の例で言えば、顧客の必要とするポジションと狙いが、抽象化してすらそれだけバラけているという事であり、「最低限110位まで指名せよ(アテンション精度高く扱って欲しい)」という顧客からの指示です。
「売り手の都合」と「買い手の都合」が重なる部分、すなわち「調和」を見出すのが「マーケットドリブン」の方針です。
【ベン図】マーケットドリブン = 調和の方針
商いの本質である「調和」を見出す努力から逃げてはいけません。
そう考えると「一人のバイヤーが一部門を担当する」という方針が問題に思えて来ます。もしも1,210(の来店動機)÷ 50(の認知限界)≒ 24人のバイヤーが担当すれば、問題はクリアできるからです。
一方で、これが現実的でない事は火を見るよりも明らかです。「売り手の都合」をあまりにも大きく毀損する為、この方針もやはり「マーケットドリブン」とは言えません。
そこで出て来るのが「製配販協働」という方針です。
1カテゴリーに274の商品と、110の顧客の来店動機があったとして、そこに商品を納入しているメーカーが1社、2社って事は無いでしょう。
最低限3社以上あれば、110(の来店動機) ÷ 3(社) ≒ 37の来店動機で、一社あたりの重点商品数は、単純計算でヒトの認知限界である「50」を下回ります。しかも「自社商品」に対するアテンション精度は、確実にバイヤーのそれを上回ります。
【図】一人で抱え込んで儲けを逃すのか?製配販で分担し合うことで、互いの儲けを増やすのか?
もしも御社に「取引先とデータ、重点商品を共有しない/協働しないで抱え込む」という方針があるのであれば、あるいはそれを単なる「データ販売」や「優れた提案に期待!」のような、アワっとした方針の下行っているのであれば、それこそが「方針制約」です。
さて、ここでシリーズの前作「レシートは語りだす(第二弾) 」を思い返してみましょう。
ここで語られた、「売り場が売れ筋で埋め尽くされて行く」事、その一方で「『私のお気に入り』は、なぜか棚落ちし易い」事の原因はなんでしょうか?
商品が売り場に勝手にあらわれたり消えたりする事はありません。これらはすべて「商談」の結果です。
「ハシゴを掛け違えていれば、一段ずつ登るごとに間違った場所に早く近づくだけだ。」
間違ったはじまりを、その後の行動や改善で誤魔化すことなどできないのです。
最大のステークホルダーであるにも関わらず、顧客が商談室に入ることは適いません。
物理的に無理があるとは言え、これは「フェア」な状況とは決して言えません。
であればこそ、この流通業の根源的な「アンフェア」状態を解消する為には、商談段階からその参加者は、現に売り場を利用している顧客の、現に売り場に存在している「ニーズ」「来店動機」を理解しておく必要があるのです。
【図】最大のステークホルダー「顧客」は商談室には入れない。商談はメーカー(卸)―バイヤー間での合意であるため、「私のお気に入り」を守ることすらできない。
小売良し!メーカー(卸)良し! 顧客は?......
「三方よし」でない「状況」は、製配販にあるべき利益をもたらす望ましいものか?
過去記事「「巨人・大鵬・玉子焼き」商品視点から顧客視点への訳 」でも書いた通り、現代の顧客ニーズは多様化の一途です。
それに応えるべく、メーカー、卸、小売、それぞれがそれぞれに品揃えを増加させ続けて来ました。
「50の認知」に対して、「1,210の来店動機」という事実からも明らかな通り、バイヤー一人の認知で商品売上を最適化するなどという事は、とっくの昔に夢物語になっていたのです。
これは明らかに、製配販のいずれにとっても、そして顧客にとっても不利益な状況です。
今やメーカーや卸が、「売りたい」という自身のエゴを達成する為には、自社商品への圧倒的な解像度だけでなく、あるべき論を超え、小売店を利用する顧客のニーズを理解し、それとの調和を図らなければならない。
そしてそれを求め、そのためのデータを商談のテーブルに乗せることは、論理的「必然」であり、今や自店の顧客の購買代理人たる小売業の当然の努めなのです。
サプライチェーンには多くの場合、品揃え、棚割を担当する最大の帳合先「カテゴリーキャプテン」が居ます。
カテゴリーキャプテンにはID-POSによる品揃えの最適化、ニーズ単位でのゾーニングによる「見つけやすく」「選びやすい」棚割を担当してもらいます(バイヤーの持つ課題と相談の上)。
これには何も、カテゴリー中に110ある来店動機商品を、個々に認知しておいてもらう必要はありません。
「『重点レコメンド』が付いた商品を、積極的にカットするのは望ましくない」「『重点レコメンド』商品は、来店増のため、全店取り扱った方が望ましい」程度の認識を持っておいていただければ結構です(バイヤーについても同様です)。
自社の顧客のニーズ、来店動機をもっとも理解し、もっとも調和に努めてくれる帳合先こそが、「カテゴリーキャプテン」です。
これは「フェア」な競争であり、最大帳合を狙いたい(売りたい)という自我(エゴ)を持ったベンダーと、小売業に大きなメリットをもたらします。
さて、カテゴリーキャプテンは、品揃え最適化や棚割のための分析の過程で、「ニーズの見える化」から110の重点商品ならびにその店舗毎の販売有無リストを簡単に抽出することができます。
カテゴリーキャプテンの役割はあくまでも「計画」にあるため、それが「実施」に移された後の110の商品に、(認知の問題もあり)アテンションを払い続けることはできません。
重点商品リストは各メーカーの担当営業※に配布され、その内「自社商品」に該当する数商品の売れ行きに、アテンションを払っていただく事となります。
この時「ID-POS分析は難しい」と感じる担当営業さんも多いでしょう。
数品目の自社重点商品の売れ行き(異常値)にアテンションを払い続けるだけであれば、慣れ親しんだ「POS分析」で充分です。「POS開示」はそのために用意されています。
※.自分の商品の売れ行きが、自分の成績に直結するという、最も切実な自我(エゴ)を持った方に担当していただくのが一番です。
【図】ID-POS(計画・戦略)が、POS(現場での適応・戦術)を総ている様をあらわすピラミッド。
一方で活動を開始する順序としては、より認知不可の小さな「POS開示 ⇨ ID-POS開示」の順ではじめて行くのが一般的です。
重点商品に該当する自社商品の売れ行きにアテンションを払い続ける事は、当然自社の売上に寄与すると共に、小売の来店、すなわち顧客の喜びにも寄与します。
重点商品が従来のように必ずしも「広いニーズ」に限定されないことから、特に中小のメーカーにはチャンスがあります。
一方で、売れ筋至上主義というモノの見方の上でシェアを誇って来たメーカーにとって、これは不利益に感じられるかもしれません。
特に二番手、三番手メーカーは、一番手メーカーの二番煎じとして「代替可能」と見做され、その売上にも関わらず、カットの憂き目に合う商品が出てくるかもしれません。
しかし、同質の商品を作り続け、売り続けても「ハシゴを掛け違えていれば、一段ずつ登るごとに間違った場所に早く近づくだけ」なのです。
「ニーズが見える」ということは、それだけでも製品開発上非常にメリットがあることですが、特に現実の刻印である「選択範囲と選択範囲の狭間」あるいは「目的範囲と目的範囲の狭間」に「潜在ニーズ」を見出すことができれば、それこそがブルーオーシャンマーケットです。
【図】「ニーズの見える化」の画面から、ニーズとニーズの狭間に「潜在ニーズ」が潜んでいる可能性を示す図。
既に充分に選択肢が揃っている選択範囲に、新たに商品を投入しても、そこはレッドオーシャンマーケット。
更には「9」を超える選択肢は、顧客の認知⇨選択に混乱をもたらす(「ジャムの法則」による収穫逓減)。
これが、現状何番手であろうとも「破壊的イノベーション」を生み出しうるメーカー最大のメリットと言えます。
これもまた「フェア」な競争です。
それこそ「机上の空論」ではなく、最終消費者の実態に応えてこそなのです。
BiZOOPeはハナから「協働」を前提に作られているのです。
へへぇ〜ん!このかちょーはなにからなにまで、計算ずくだぜ───ッ!w
【図】ホントに?w
協働が取り付けられないような規模の取引量しか無い時、その時こそ前述の「逃げ」が活きてきます。
「逃げ」でも何でも、意地でものし上がってやりましょう!
そして、協働をはじめるのです。
なぁ〜に「商い」は難しい! その「逃げ」すらも、そうそう簡単に真似できることではありません。
「難しい」=「真似できない」。これこそが真の「競争力」です。
ID-POSが無い時代から、レシートは語りつづけてきた筈です。
毎日、何千何万という束として......
「私の大切にしているモノはこれだよ」「私はこれはいならいよ」と......
それが、レシートに「顧客ID」がついた事によって、私たちにも「何を語っているのか?」が、かすかながら漏れ聞こえはじめて来ました。
しかし、「ニーズの見える化」がその「パンドラの箱」をこじ開けた時―
そこから飛び出して来た110もの多様な価値観、切実なもの(深いニーズ)あり、そうで無いもの(広いニーズ)ありの訴えは、私たち売り手を圧倒するものでした。
「パレートの法則」をはじめとする、旧世紀の「モノの論理」では、対応すること自体が「絶望的」に思えたのです。
【図】パンドラの箱から大量のレシートと共に、110の価値観が渦を巻いて飛び出して来た!
箱の底に残された「希望」とは?
しかし、その「パンドラの箱」の底には、一つの希望(協働)が残されていました。
ですから 商談室の扉をすっかり開け放ち、「レシートの声」=バス、スネア、シンバルといったドラム(歩調)に合わせた、「調和」の協奏曲を紡ぎ出すのです。
BiZOOPeは何より市場での「フェア」な競争のために作られています。110の重点商品を出力しちゃうくらい「誤魔化し」がありません。
だからこそ、この「レシートが語りだす声」というドラムと「製配販の連弾」という新世紀のやり方は、我々の「商い」同様、「ちょっとだけw」難しいのかもしれません。